プレママにとって、妊娠中のお悩みの一つが便秘ってご存知でしたか？
中には、便秘知らずの方もいらっしゃるようですが、妊娠中、一度は便秘で悩まれる方は多いようです。
今回は、なぜ、妊娠中は便秘になりやすいのか、その原因を知っていただき、症状緩和と予防のために日常生活で出来ること、そして植物療法*を使った有効なケアをご紹介します。
つらい便秘とは、一刻も早く、さよならしましょうね。
＊フィトセラピー(植物療法)とは：「植物の持つ薬理作用で、体に備わった自然治癒力を高め、病気やケガを癒すという伝承療法の総称です。フランスをはじめとするヨーロッパでは医療と並ぶ療法で、その歴史は３０００年とも４０００年とも言われています。代表的なものとして、薬草療法（ハーブ）、アロマテラピー、フラワーエッセンス、日本では漢方など、又、おばあちゃんの知恵もこれに相当します。」
女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の２種類 ※1があり、相互に毎月バランスをとっているのですが、妊娠が始まると、プロゲステロンの値が上昇し、女性ホルモンの体内バランスは急激に変化します。
妊娠初期の不安や緊張、抑うつ、つわりなどは、全てこのプロゲステロンの上昇が原因と言われています。
その後も妊娠中は常にプロゲステロンが優勢になり、プロゲステロンの作用で子宮の壁にある平滑筋 ※2が緩み、赤ちゃんが育っていく子宮が拡がっていきます。妊娠が進行すると、この弛緩作用が他の臓器にも及び、腸の筋肉も緩んできます。
そのため、腸内物質を直腸へ送り、排便させる力が弱まってしまい、それが原因で、「便秘」になるのです。